作品紹介
見よう見まねでスピーカーボックスの製作
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秋月電子通商で1個300円で売られていた(製作時)、77mmフルレンジスピーカーを使った、小型のスピーカーボックスを製作したので紹介します。
1.使用したスピーカー

 次の写真が、秋月電子通商で1個300円で売られていた(製作時)、77mmフルレンジスピーカーです。北日本音響(株)製ということですが、コネクタが付いたリード線が付いていたり、一部にサビが出ている場合もあるということなので、何かの製品に使われていた物の余剰品とか処分品なのでしょう。1個300円というのに惹かれて使用しました。

 

 型番は「F02408H0」というもので、下記に仕様の一部を示します。寸法などの他の仕様は、秋月電子通商または北日本音響(株)のホームページから仕様書をダウンロードできるので、そちらを見てください。
F02408H0の仕様(一部)
定格インピーダンス 8Ω ±1.2Ω
最低共振周波数 130Hz ±26Hz
定格周波数範囲 fo~20KHz
出力音圧レベル 83dB ±2dB(W/m)
入力 定格10W 最大15W

2.材料はアクリル板

 ボックスの材料は、木製合板などではなく、厚さ5mmの透明アクリル板です(下記写真)。
 大きさは300mm×300mmで、これ1枚で1台のスピーカーボックスを作ることにしました。つまり、ステレオ用なので、このアクリル板を2枚使います。


3.端子台はプッシュ式

 次の写真は、使用した端子台MPT-2G(A)です。プッシュ式なので、ドライバー不要でアンプとの配線ができます。

〈 使用した端子台 〉
4.スピーカーボックスの寸法

 下記に組み立て後の寸法を示します。
 この寸法は、前記のアクリル板1枚で1台作れる大きさですが、難しい計算によって得られた寸法ではありません。簡単に言えば「適当」です。もし、これを参考に作ってみようという人は、自己責任でお願いします。

〈 クリックすると別画面で表示します 〉
5.アクリル板の加工寸法図

 下記に、材料のアクリル板の加工寸法を示します。厚さは全て5mmです。

〈 クリックすると別画面で表示します 〉

6.アクリル板の切断と加工

 次の写真は、2枚のアクリル板を切断し加工したものです(2台分)。



(前面パネルは含みません)

 次の写真は、作成した前面パネルです。パイプの部分は、外径21mm(内径18mm)×長さ35mmのアクリルパイプを、アクリル用接着剤で接着しました。

【 参考 】
  • 手作業でのアクリル板の切断方法として、よく「アクリルカッターで両面からV字のキズを入れて折る」という方法が紹介されていますが、厚さ5mmとなると、折れるほどの深いキズを入れるのは大変です。折れたとしても、切断面が台形になるので平面になるまで削るのが、これまた大変です。グラインダーなど、削る機械を持っていれば別ですが、手作業で削るには相当の時間と忍耐力が必要でしょう。なので筆者は、卓上丸のこ盤を使って切断しました。アクリルが溶けて溶着することもありますが、寸法も出しやすいのでお勧めです。
  • 前面パネルのパイプを取り付けるφ18mmの穴は、ステップドリルで開けた後、ヤスリで仕上げました。ステップドリルではなく、小さい穴をある程度テーパー・リーマーで広げて、その後さらにヤスリで広げて仕上げるという方法でもいいと思います。
  • 前面パネルのスピーカーを取り付ける大きな穴は、当初、自在錐(じざいきり、コンパス状の穴あけ道具)で開けるつもりでしたが、アクリルは硬くてもろいうえ、大きい穴ほど難しく危険ということで中止しました。そして無難な方法として、手動の糸ノコで切り取り、ヤスリで仕上げるという方法で開けました。糸ノコと言っても、細かい刃ではアクリルが溶けて刃が動かなくなる場合があり、少々コツがいるかもしれません。糸ノコがない場合、小さい穴を円周に沿って開けて、その穴をつなげて大きな穴にするという方法でもいいと思います。

7.組み立て

 次の写真は、組み立て中、そして組み立て完了の状態です。
 木製合板で作る場合も同様と思いますが、直線や直角を含め、各材料は寸法通り正確に切断されていないと組み立てが困難になります。特にアクリルの場合は、接着面をなめらかにしておく必要もあります。ツルツルとまではいかなくても、800番程度の紙やすりで磨いておく必要があるでしょう。
 もし、アクリル板でスピーカーボックスを作ろうと考えている人がいたら、これを参考に加工精度に注意して製作してください。


【 参考 】
筆者はアクリル加工の専門家でも何でもありません。まぎれもない素人なので、なかなか思ったように作れない場合が多いです。
特にアクリルの接着は難しく、このスピーカーボックスもあまりきれいにできたとは言えません(透明なので目立ちます)。もし製作する人がいたら、やり直しがきかないので、特に接着に注意して製作してください。

8.スピーカーを取り付けて完成

 まず、15cm程度の電線で端子台とスピーカーを接続して、M3×10mmナベねじで端子台を取り付けます。次に吸音材を適当に入れてます。そして、スピーカーを表から前面パネルにはめ込み、ビスで取り付けます。
 取り付けビスは、M3×10mmバインドねじ黒染めタイプです。平ワッシャを入れて固定しました。ちなみに、このスピーカーは内側から取り付ける物のようで、前面の見栄えはあまり良くありません。
 次の写真は、完成した状態です。



9.吸音材について

 吸音材は、ホームセンターで買った、グラスウール製で薄めの建築用断熱材を使いました(下記写真)。
 12cm×15cmくらいの大きさに切り取り、表面のフィルムをはぎ取って使いました。断熱材とありますが、吸音効果もあるはずです。それに非常に安いです。
 吸音材は、スピーカー用の前面の穴から押し込み、接着など固定はしていません。

10.試聴風景

 次の写真は、29年ほど前に作った、TA7240APを使った秋月電子通商のアンプキット基板を使ったアンプ(一部手直しをしています)をつないで鳴らしてみているところです。
 こちらで紹介したデジタルアンプでも試してみましたが、試聴の結果、やはり低音はイマイチです。でも、あくまで素人の感覚ですが、適当に作ったスピーカーボックスでもあるし、「まあ、こんなもの」ではないかと思っています。

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